【諸江史耶】現代の音楽レッスンで大切なのは情報より体験

今、楽器店の楽譜コーナーを見ると、たくさんの楽譜が陳列されてます。

その中に、いわゆる「教材楽譜」と呼ばれるものがあり、具体例を挙げると『ハノン』『バイエル』『インベンション』・・・などなど。

教室によっては、これらの教材を必須科目として、レッスン中に取り入れる教室さんも少なくないのですが、サウンドフリージョイでは「任意」とさせていただいています。

実際にYoutubeなどで聞いてみて、やりたくなればやるし、つまらないと思えばやらない。

一般的な楽曲と同じように取り扱ってます。

先日、ある生徒さんから「やっぱり教材楽譜に載っている楽曲をやると、上手くなりますか?」と尋ねられたのですが、結論「何をやるかよりも、どのようにやるかの方が大切」と伝えました。

これをやれば上手くなる、とか。

そういった情報って、どんどんアップデートされていて、今ではAIを使った教材や、時代に合わせてアップデートされていく音声認識型練習ソフトもあったりします。

これらは現代に合わせて作られていて、大変便利なのですが、やっぱりこの最新型ソフトでも「どのようにやるか」の方が大切なんですね。

そしてなるべく、早い段階でいろんな経験をしておいた方がいい。

ちなみに僕のレッスンでは、こうした最新型ソフトを通じて、いろんな体験をしまくってもらっております。

「習うこと」よりも「体験すること」の方が大切だという証明として、ちょっと面白い画像を紹介します。

この画像を簡単に説明すると、演説をするヒラリーさんに背を向けて、皆自分が入った写真を撮ってるんですね。

この理由は簡単で、ヒラリーさんが喋った内容は、いつでもネットで調べられますが、そこに自分がいたことの証明は、今ここで自撮りをしないとできませんよね?

ピアノレッスンも同じで、僕が伝える情報はネットで調べれば出てくることもたくさんあるけど、そこでできる体験は、ここでしかできないと思ってもらいたい。

僕らピアノ講師も、何を伝えるかよりも、どんな体験をしてもらうか?を大切にしていった方がいいと思います。

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