【諸江史耶】集客に必死にならないピアノ教室の特徴

どんなビジネスをするにもですね、集客の問題は絶対に無視できないですよね。

そんな大切な部分なのに、ここと徹底的に向き合う人っていうのが、意外と少ないんですね。

今、生徒減少期に入り、どこの教室も(ピアノ教室に限らず)集客に必死です。

というか、そもそもお金を使う世代の人口がどんどんどんどん減っているし、お金も減っているから、消費活動そのものが減っているんですね。

だからみんな生徒さんを集めよう!ファンを増やそう!とするんです。

ただ、ここで一つ気を付けておかなきゃいけないのが「ファンが増えない」というのは、どういうことなのかを、改めて定義しておくこと。

つまり、ファンが増えない状況というのは「新しくファンになってくれる人と、ファンを辞める人の数が同じ」か「ファンを辞める人の数が多い」と、この状況に陥ります。

ずっと底に穴の空いたコップに、水を注ごうとしている状況ってことですね。

こういう状態を「離脱率が高い」って言ったりするんですけども、基本的に集客に失敗している人・お店は、この状態にあることが多いです。

水を入れること、つまり宣伝に躍起になって、コップの底を塞ぐことを忘れている。

つまり大切なのは「新規顧客を増やすことよりも、ファンを辞めさせないこと」の方がずっと重要なんです。

オフェンスよりも、ディフェンスなんです。

人って「集める」ものじゃないんです。コップの底さえ塞げば「集まる」ものなんです。

大切なのは、目の前にいる生徒さんをこれでもか!というくらいに幸せにすること。

そして生徒さんの「こんなものあったらいいな」をひとつひとつカタチにしていくことです。

そうすると「人が欲しがっているもの」が次から次へと生まれてきます。

僕の場合、生徒さんだけが参加できるコミュニティ『モロオフ会』も、そこで開催される『発表会イベント』も、すべて生徒さんが求めたものを形にしただけ。

人を集めようと思って作ったわけではなく、今いる生徒さんを幸せにしようと思って生み出したものなんですね。

集客の鉄則は「ディフェンス=今いるファンを大切に」です。

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