【諸江史耶】ピアノ上達のカギは「上手くなろうとするよりも、忘れないようにすること」

負けない人が最強

天才軍師や戦人として名を残している人たちに共通していることは、「勝つ」ということよりも「負けない」ことなんです。

なるべく戦わないことを最優先に考えていて、どうしても戦うことになったのであれば、今できる万全の準備を整えて、勝ち目ほぼ１００％の状態になってから戦うと。

シミュレーションゲームをやっている方は、その意味がよくわかるんじゃないかと思います。

そしてこの考え方は、仕事や経営、ピアノにも通ずると僕は考えています。

経営にせよピアノにせよ、そこにはたくさんのお金と時間が投下されていて、それらは２度と帰ってこないし、やっぱり無駄にはしたくない。

だから僕らの時間は、お金を「稼ぐこと」よりも「使うこと」に使った方が良くて、そのために「使い方を学ぶこと」に一番時間を使った方がいい。

そうすることで、一番守りを固められるからです。

ちなみに「ピアノを習う」ということも、社会人にとっては立派なお金の使い方です。

「ピアノ上達のカギ」も、守りから入った方がいい。

要するに「どうすれば上手くなるか？」ということを考える以上に「どうすれば続けられる」とか「どうすればずっとピアノを好きでいられる？」という、すなわち『ピアノを辞めてしまうリスクを潰しておくこと』に一番時間を使うといいと思います。

ちなみに現場の経験上、最も辞めてしまうリスクを増やしてしまうのが「一度やった曲を忘れてしまう」ということなので、忘れないようするためにも、例えば「過去やった曲を指鳴らしに使用する」という練習は最も効果的でした。

お金持ちはお金の使い方が上手い。

優秀な経営者はスタッフの使い方が上手い。

ピアノが上達する人は、練習時間の使い方が上手い。

ぜひ覚えておいてください。

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