【諸江史耶】定石の重要性 - 株式会社フリージョイ

あなたの練習方法があなたに合っているとは限らない

僕はstand.fmで毎日喋って、その内容をこの教室ブログや色々なSNSにあげている他、株式会社フリージョイの会社ブログ、そして、生徒さんコミュニティ『モロオフ会』限定で見ることができるメルマガなど、計３種類の読み物を書いているんですね。

これが、毎朝最低限やってることです。

そして、これにプラスαでイレギュラーな作業が入ったりしています。

だいたい、毎朝この作業が、朝10時くらいに終わって、その後スタジオの清掃・準備、音楽教室のレッスン準備を行います。

その後夜までレッスンをして、夜中に自分の仕事をしている、そんな1日を過ごしています。

その上で、人に会うことが大好きなので、人に会う機会が作れれば、自分の予定をずらしてでも確保するようにしています。

さて、別に今日は僕の努力自慢をしたいわけではありません。

僕は「経営者」として、または「イベント屋さん」として、常日頃から「思い付かなきゃいけない仕事」を担当しているので、常に「思いつくこと」を期待されているんですね。

ただ、その下地には、冒頭申し上げたような恐ろしく地味な作業と、どぶ板営業といった「新しいことでも何でもない作業」を繰り返しているんです。

何十年も、物によっては何百年も前から続いている『定石（最善とされる決まった打ち手）』を全うしているんです。

この「定石」というのは、これまで長きにわたり生き残ってきている理由がある「成功例」で、逆に、自分が思いついた「これまでにないアイデア」というのは、その昔、すでに誰かが試していて失敗して、必要がないものだと世の中から抹消されたものだということです。

厳密には「これまでにはないアイディア」ではなくて「現在ないアイデア」なのです。

これはピアノの練習方法にそのまま転用することができる話で、何年も名だたる演奏家たちが行ってきた練習方法は、それだけの価値と効率性があることが「定石である」ということで証明されていますが、昨日今日あなたが思い付いた練習方法は、大発明ではなく、すでに誰かが試して、他に誰も試さず消された練習方法なんですね。

そういう風に捉えておいた方がいいと思います。

ただし、この「定石」に「科学の進歩」が足されることで、多少姿形を変えるものもありますが、軸となるものは変わらない。

そこに自分のスケジュールなども絡んできて、ぶっちゃけどんな練習をしたらいいかわからなくなってしまっている人は、シンプルに「自分の生活に合っているかどうか？」で選択してみてください。

これが、非常に重要です。今日の主題です。

あなたに合ってない練習は、どれだけ努力してもあなたに合わないんです。

3日ほど試して、自分の生活スタイルに合うか、合わないかは、あなたが一番わかるはずなので、一度ぜひお試しください。

世のアイデアマンと言われる人たち、つまり、斬新なアイデアが『似合う』人たちというのは、往々にして『定石』を大切にしていて、歴史を重く受け止めていて、びっくりするぐらい地味な作業を水面下でくり返しています。

今日のまとめとしては、
ピアノ練習は『合う』『合わない』は、すげー大事。
そのためには、「定石を甘く見ない方がいい」と思いますというお話でございました。

レッスン予約はこちら