【諸江史耶】ライブに関することで、よく勘違いされていること

黒字になるライブはほぼ存在しない

この話は一度でも自分で主催したライブイベントをやったことがある人であれば、全員が共感する内容のお話なのですが、ライブイベントって、みなさんが想像する何倍も利益が出ないんです。

ざっと何にお金がかかって、逆に何から収入を得ているのかを考えてみると、わかりやすいと思うのですが、ほとんどのライブイベントの収入は「チケット代」のみで、支出は「人件費、会場代、美術、照明、音響、広告、宣伝、、」などなど、多岐にわたります。

そのバランスを取るためにチケット代を上げようとすれば、そりゃあ誰も来なくなるわけです。

だから、僕らの業界では自分たちの持ち出しでどうにかこうにか収支票を合わせて、赤字を作らないようにしているんですね。

しかもそれが、当たり前かのようになってしまっている。

今でこそ「クラウドファンディング」という選択肢が出来ましたが、これまた使いこなせている人はごく一部です。

僕たちサウンドフリージョイのチームも、来年の夏にライブをしようと、今年の頭から準備を進めています。

「1年半も前から準備？」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、それは「いいキャストに出会うため」でもあり、または「収支表を今のうちから合わせるため」なんですね。

それほどにまで苦しくても、ライブづくりはやめられないし、来年のライブも絶対に成功させてやると意気込んでいます。

今日は、よく誤解されがちなライブづくりの裏側についてお話させていただきました。

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