【諸江史耶】制限の中で輝くクリエイティブの力

先日生徒さんに「先生は後悔していることってありますか?」と聞かれて、考えてみたところ、一番最初に思い当たったのは「YouTubeをちゃんとやっていなかったこと」でした。

いろんな広告の手段があった時代に「時間がないから」と言ってYouTubeにほとんど手を出さなかった当時の自分を「もったいないなあ」と、少しだけ思っていたりします。

一方で「作品制作」の点においてはこれといって後悔していることは無くて、常に最新情報を追いかけながら、敢えて古い世界観を作ることに燃えています。

この「作品制作」においては後悔のリスクを事前にキャッチして、そうならないように対策を打った過去もありまして、具体的にいうと「自分の能力や商品の魅力を客観的に評価する」ことを積極的に行い、宣伝不足なのか、そもそも魅力がないのかを常に意識することで、大量の時間やお金を無駄にする危険リスク(後悔)を防いでいたりします。

結論として、後悔していることは「YouTubeに力を入れていなかったこと」もっというと「他のコミュニティが存在している場所に足を運ばなかったこと」だと思います。

ただYouTubeという手段では無くなっただけで、遅ればせながら僕も20代後半に急いで「生徒さんコミュニティ」を構築しました。

その結果が少しずつですが、僕の作品制作にも結果として現れ始めているので、あの選択に間違いはなかったと思います。

現れ方としては、例えば僕の作る物語やイベントは「コミュニティのメンバーとの出来事」だったり「コミュニティメンバーに喜んでもらうためのイベント」があったりするイメージです。

こうしたコミュニティを作ったり、参加する経験があったおかげで、こうした「参加型イベント」を作ろうと思ったと言っても過言ではないので。

先日開かれた「発表会イベント」なんてまさに、僕がコミュニティを作ろうと思わない限り絶対に生まれなかったので。

なんだかんだ、気づけば今年で4回目となる参加型イベントを、1年も休まず開催することができました。

いきなり自分だけの世界を作るのではなく、コミュニティを通じて「制限の中で自分の世界を作る」ことを目指すと、自分の作品が見つけてもらいやすくなります。実際、制限の中で創作する方が、無制限よりも面白く感じることも多いのでおすすめです。

整理すると、まず自分の能力を客観的に見つめる必要があります。「自分がゼロから作るものに求心力があるのか?」を問い、あるなら進めば良いし、ないならコミュニティを活用すべきです。

そしてコミュニティ内での「敢えて制限のある環境」でこそあなた自身と作品や商品を作った方が、客観的な目線も作れるし、より活動を認知してもらえると思います。

世界観も利益も積極的にシェアする方が、プロジェクトをより強く進められると思います。

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